友人から借りた本。
地方都市に生まれた女の子たちが、
ため息と希望を落とした8つの物語。
フレッシュな感性と技が冴えわたるデビュー作は、
「R-18文学賞」読者賞受賞作
「十六歳はセックスの齢」を含む連作小説集。
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twitterで友人がつぶやいたりしてて、
ずっと気になってたので貸してもらった。
内容自体は軽いので、
非常にさくさく読める。
全部を読み終わっての最初の感想は、
自分じゃ絶対買わない本だなってこと。
読んでいて、嫌いなタイプの文章ではないのだけど、
やっぱりあんまり女の子にフォーカスした小説って
自分では買わないのですよね。
本棚見ても、この手のものはほとんど無いのでね。
短編が8作あって、それぞれの短編が時間を遡る形で繋がっていて、
地方都市に住む女の子の日常の話。
そして、全編に登場する椎名君という男の子。
自分自身も地方都市に住んでいるので、
「わかるな、この感じ」
って思うことが多々。
一番この本で気に入っているところは、
言葉の使い方かな。
自分自身の語彙力とか表現力が乏しいので、
自分の感じてる感覚にマッチした表現が出てくると、
そうそう、これこれ。って思うのだ。
それが結構、この本には多い。
しかし、この手の本の文章表現が好きだとか言うと、
サブカル女子とか言われて、
叩かれるんだよね-。(別にそこまで攻撃されんけど…。)
後、読んでて気になったのが、
これを名古屋の人が読んだらどう感じるのかってこと。
愛知県に引っ越してそれなりな年月が経つが、
愛知の人って、愛知(というか、名古屋)が
一地方都市であると思ってない節がある。
しかし、この本の中で出てくる郊外の風景描写、
“ファスト風土”の部分でまず思い浮かべたのは、
地元の風景より、
愛知の今住んでいる場所や大学周辺の風景だった。
名古屋の人にこれを読ませて
「わかるわぁ…」とか言い出したら、
たたみかけるように、名古屋は地方都市だと言ってやろう。ww