『けいおん!』『らき☆すた』
『ひだまりスケッチ』『あずまんが大王』……
昨今、「日常系」と呼ばれるアニメが
ムーブメントを起こしている。
「日常系」とは一体どんな作品なのか??
どのようにして「日常系」作品が生まれてきたのか??
ゲームやライトノベルとの意外な関係とは??
「日常系」の誕生とその裏側を
社会情勢やサブカルトレンド、
メディア環境の変化やコンテンツ市況と
関連付けて徹底分析。
日常系アニメ、ヒットのカラクリを解き明かす。
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日常系アニメと言えば、
『けいおん!』でしょう。
友達からのすすめで観てみたら、
どっぷりハマってしまいました。
映画も観に行くほど。
他の人にもドンドン薦めてはみたが、
たまに「あれの何が面白いのか分からない」
って言われる。
日常系アニメとはその名の通り、
日常をただ描いてるものなんだ。
だけど、そこにはリアルがあるんだよ。
なんてことを、主観的に述べるのではなく、
様々な側面から解析しているのがこの本。
かなり面白い。
第1章、第4章は、日常系アニメを観たことがあって
ある程度好きだと思ってる人は
「うんうん。そーだよねー。」
とか思いながら読める内容。
もっとざっくり言うなら、
「そんなこともう知ってるよ。
肌身で感じてるもんねー。」
ってレベル。
しかし、第2章、第3章は、
「ほー、そこと繋がってるのか。」
とか、
「それも日常系アニメのヒットに関わってるのか。」
と言ったように、
けっこう目からうろこ的なことが書かれてる。
第5章は、個人的には
「もういいや…。」
って感じに思った。www
経済的な話はあまり得意ではないので…。
まぁ、とにかく、
全体的にも面白い本。それは確か。
社会情勢とか、メディアの存在とか、
様々なものが絡み合って生まれた日常系アニメ。
ストーリーのないアニメの裏側には
意外に深くて濃いストーリーがあったようだ。