最近、比較的新しい映画ばっかり観てたから、
少し古めのものを観てみようと思って、
今日はこれにしました。
ミシシッピーの田舎町スパルタの夜はうだるような暑さだった。
警官サムは深夜のパトロール中、
町の実業家が殺害されているのを発見した。
捜査を開始し、気負いたったサムは、
駅で列車を待っていた黒人の身柄を拘束する。
しかし、その黒人バージル・ディップスは
フィラデルフィア警察の殺人課の優秀な刑事であった。
初めて殺人事件を扱う署長のギレスピーは
ベテランのディップスに協力を頼みたいと思ったが、
人種偏見の強い土地柄、どうしても頭を下げることができなかった。
しかし、ギレスピーはしぶしぶ助力を頼みこみ、
耐えず衝突し、感情を抑えながらもディップスと捜査を続けていく。
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名作と呼ばれるものは、
派手なアクション、CG、ましてや3Dなんかなくても
十分緊張感を与えてくれるものだ。
この映画、
なんといってもストーリーが分かりやすい。
無駄にややこしくさせる事件も起こらず、
ディップスが捜査を進めていく過程にのみ焦点を当てている。
ストーリーが分かりやすいから、
そこに関わる人々の人間描写に集中できる。
黒人であるディップスに対する感情は、
直接的な言葉と言葉にしない視線で表現される。
これがすごいんです。
こういった部分に目を向けられるのも、
ストーリーが分かりやすいおかげです。
一つだけ気になったことがある。
ギレスピーが、ディップスに
「お前は考え方も白人みたいだな」
ってことを言う。
その後のディップスのすごく複雑そうな顔。
後々、何か語られることとか、
ディップスに変化がみられるのかとか、
いろいろ考えてたのに何もなかった。
あれはいったい何だったのか。。。
分かる時はくるのかな??w
あと、サスペンス映画にしては
すがすがしい終わり方をしてくれたことに、
少々驚きを隠せない。
最後はつられて笑顔になれます。