近現代史が嫌いで嫌いで仕方なかった。
日本史として歴史が浅いので、
古代や中世のように“定説”がしっかりあるものが少ない。
また、近年はお隣の国との関係性において
いろいろ面倒なことが起こっている。
あった、なかったでもめてる歴史事項も多い。
いったい何が本当で誰の意見が正しいのか…。
そんな状況で歴史を学び、現代の社会とのつながりを考える…。
そんなことしたら頭から火を吹くわ!!
と、発狂しそうで近現代史が嫌いだった。
しかし最近、とりあえずいろいろ本を読んでみようと思い、
目についた本を何も考えずに買ってみた。
それがこの本である。
感想としては、もう少し易しい内容のものを選べばよかったなと…。
史料をもとにその時代の出来事を読み解いていくタイプなわけだが、
史料が難しい。
昭和の史料なので、古代の史料のようにガチの漢文ではないので
読めないわけではないのだが、
やはり、現代のような文章ではないので、旧漢字などを使われると…。
そんなこんなで、史料を読むのにすごく時間がかかるのだが、
その史料が思いのほか面白い。
昭和という時代は激動の時代なわけなんだが、
その時々で政府の中心的人物たちが交わした
会話や、手紙のやりとりを読んでいると、
教科書では感じることのできない緊張感などが伝わってくる。
もともと歴史史料は好きなのだが、
近現代になるにつれて史料を扱わなくなるので、
このあたりの史料を使えば、もっと日本史が面白くなるのかなと思った。
あと、この本の中にしばしば登場する
『木戸幸一日記』は興味があるのでちゃんと読んでみたい。