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カテゴリ:kindle本( 19 )

破戒(島崎藤村)

破戒

島崎 藤村 /

読みにくいこと甚だしいが、読むべきものである。

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明治になり、江戸時代から続いていた
士農工商の身分制度がなくなった。

江戸時代は士農工商の身分の下に置かれた
えた・ひにんと呼ばれた人々は
平民となった。

だけども、突然今まで自分たちより下の身分だった人たちが
同じ身分になったって言われても、
すんなり受け入れられるわけもなく、
今まで同様差別される存在であった。

えたの身分であったことをひた隠しにする
主人公丑松の心の葛藤がすごく丁寧に書かれている。

この作品のあらすじ程度は知っていたけれど、
全体的にどれほどの量の本か知らずに読み始めたので、
少し途中で飽きてしまった。

これはkindleの悪いところ。
紙の本だと分厚さ感じて読んでいけるからね。

さて、未だに差別として残っているこの問題。
一度は読んでおくべきだと思って手に取ったけど、
一度と言わず何度か読むべき本かもしれない。

そして、意外に好きかも島崎藤村。
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by cinema-life | 2013-11-18 16:57 | kindle本

山月記(中島敦)

山月記

中島 敦 /

これも比較的好きな作品。

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高校時代、これを授業でやってから、
「発狂して虎になっちゃうよ」って言うのが
マイブームになってた時期があった。

梶井基次郎や夏目漱石といった
高校教科書に載ってる作品と悉く相性が悪かった私が
唯一といっていいほど授業の時から面白いと思っていたのが
この作品だ。

当時、どこがどのように面白いと感じていたかは
よくは覚えてない。というか、漠然と面白いって思ってた。

自分の才能に自惚れながら、
才能がないかもしれないと怯える李徴。
2面性のある人にちょっと惹かれるところはあるよね。ww

先日、新聞の書評欄で
『「山月記」はなぜ国民教材となったのか』という本をみた。
少し気になったので今度読んでみようと思う。
そして、その後、また再び読んでいろいろ考えようと思う。

しかしまぁ、教科書ではないので、
漢詩の部分。注釈とかないし、何言ってるか全然わからん。
今度教科書で確認しよう。
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by cinema-life | 2013-10-08 20:52 | kindle本

桜の樹の下には(梶井基次郎)

桜の樹の下には

梶井 基次郎 /

檸檬に続け!!ww

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梶井が嫌いなくせに2冊目っていうね。

これは初めて読む。
冒頭の「桜の樹の下には屍体が埋まっている」という
何とも衝撃的な描写だけ知ってた。

全部読んだけど、ちんぷんかんぷん。

桜の美しさっていうのが他の花とはくらべものにならない。
その美しさが「死」というものから来てる的なことはわからんでもない。

たぶん、私の感性は梶井基次郎についていけるようにはできていないようです。

やっぱこの人苦手です。
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by cinema-life | 2013-10-08 20:31 | kindle本

高瀬舟(森鴎外)

高瀬舟

森 鴎外 /

森鴎外の作品で一番好き。

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散々、明治・昭和の文学作品を嫌いだと言ってきた私ですが、
森鴎外は好きなのです。

そして、この『高瀬舟』は森鴎外の作品の中で一番好き。
始めて読んだのはいつだろう??
中学生くらいかな。

その時も、完全に理解はできてないけど、
この作品は何かすごいぞ!!っていう漠然とした感想をもち、
この作品が好きになった。

昔読んだときは、弟の為を思って弟を死なせてあげた喜助は
罪に問われるべきではない。島流しはおかしいだろ。って思った。

でも、今回読んでさらに考えると、
喜助は牢にいる間は働かないのに食べさせてもらえて申し訳ないと思ったり、
島に行くにあたってはお金ももらい、
島ではどんな仕事ができるのか楽しみにしているという。

そうすると、彼の弟にした行為を罪か否かと問い、
弟のためにしたことだから罪ではないから
島流しはなしにしよう的なことにするのは
足るを知らない者のエゴではないかと思うようになった。

無罪か有罪かを考えるだけの作品ではないってことに気が付いたよ。
高瀬舟は深いよ。
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by cinema-life | 2013-10-08 20:20 | kindle本

檸檬(梶井基次郎)

檸檬

梶井 基次郎 /

高校の授業以来。

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太宰治と並ぶ、私の読まず嫌い作家。

梶井基次郎の檸檬と言えば、
多くの高校生が国語の授業で出会う作品。
私も高校生の時、授業でやった。

その時は、訳が分からなかった。
明治から昭和にかけての文学作品って
なぜにこんなにみんな神経病んでるのか…。

病んでることが若者のステータスなのかと思うほど、
「不吉な塊」に押しつぶされそうになってたり、
肺を患っていたり…。

元気な奴はいないのか!!
とばかり考えてしまって、全然感情移入できなかったし、
丸善での彼の行動も何してんだ??って感じで冷めてみてた。

そして、何年ぶりかにこの本を読んで、
あの頃これを読んで共感できなかったのは何でだろう??って思った。
よっぽど何も考えてないバカだったんだろうなって結論に至った。

何も考えてなかったから不安とか焦燥感とかそういった感情が
理解できなかったんだろうなと…。

今回も読みだしたタイミングが悪かったかも。
将来の道筋がしっかり見えた今の状態で読んだので
やっぱり共感って部分はなかった。

でも、昔読んだ時のような「わけわかんねーからもういい。」
って感じはなくて、「何かいいね。」って思えるようになってる。
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by cinema-life | 2013-10-08 19:56 | kindle本

人間失格(太宰治)

人間失格

太宰 治 /

25歳で読むものではなかった。

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言わずと知れた名作(??)

この本を知らない人はいない。
くらい有名なこの本ですが、
実は全部読んだことがなかったのです。

太宰治の作品はほとんど読まず嫌いで、
手を付けていなかった。

だけど、やっぱり読んだことがないっていうのは、
恥ずべきことかなと思い、読み始めたわけなんですが…。

太宰なんかは10代のうちに読んでおくべきだと、
母親が言っていたのを読み始めてすぐ思い出した。

まさしく!!って感じですよね。

ただの中二病の男の話やん。
とりあえず、働いて体動かせって思ってしまった。

思春期まっただ中に一度読んでいて、
この年で再び読めば、また違った感じ方ができて
面白いかもしれなかったが…。

名作と言われる作品であるのに、
それを楽しめないっていうのはちょっともったいなかったな。

子どもの時に訳が分からなくても
いろんな作品を読んでおくことって大事だなと感じた。
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by cinema-life | 2013-10-08 19:38 | kindle本

日本人はなぜ日本のことを知らないのか(竹田恒泰)

日本人はなぜ日本のことを知らないのか (PHP新書)

竹田 恒泰 / PHP研究所

確かに日本人は日本を知らな過ぎる。

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内容を簡単に説明すると、
日本の歴史教科書はこうあるべきだ!!
っていうのがツラツラ書かれてる本である。

自分が日本史を人に教えるようになってから
ずっと不思議に思ってたこと。

必ず最初に人類の進化について学ぶこと。
あれは絶対日本史では必要ないと思う。

後、突然飛鳥時代から天皇が登場すること。
突然朝廷なるものができてること。

この不自然さを竹田さんは、
日本書紀や古事記の記述を意図的に今の教科書は
排除しようとしていることによるとしている。

日本書紀や古事記には神話が多く書かれている。
つまりざっくり言うと、日本は神によってつくられたってことが
書かれているわけである。

そんなことを教育として教えるのはおかしいってのが
学校的というか国の考え方のようで。

私自身、日本の成り立ちについて神話を基に話すことは
少し抵抗があるのだけど、
竹田さんがよく言う、
「神話は事実ではなくて真実である」
っていう言葉を聞いてからは、ありかなとも思ってる。

神話とかって、本来は普通の人々の話を
ちゃんと後世にも残るように神秘的にしたものだと思う。
だから、神話全部が偽物の話なのではなくて
本当のこともあると思う。

だから、神話だからと言って歴史の話から排除するのは
違うなぁって感じた。

ちゃんと日本の成り立ち、
東アジアの中での日本がどのような歴史をたどってきたのか、
もっと正確に知る必要がある。
もっといろんな本を読んで、
ちゃんとした日本史を教えられるようになりたい。

しかし、これではどんどん右傾化してしまう。
いいのかな。。。
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by cinema-life | 2013-06-09 13:36 | kindle本

女帝の歴史を裏返す(永井路子)

女帝の歴史を裏返す (中公文庫)

永井 路子 / 中央公論新社

ん~、ちょっと微妙な読み物。

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文字通り女帝の歴史を裏返してみていくという話。
従来としては女帝は中継ぎ、
跡継ぎがまだ幼いとか、後を継がせる候補がいない状況で
やむ負えず女性の天皇が皇位につくという見方があって、
この本ではそうではなくて、
女であろうと力があれば皇位につくことができた
ってことを全体として述べている。

この著者、全然知らない人だったので
最初は歴史学者さんだと思ってたら小説家さんだそうで…。

まぁ裏返すと大々的に言ってはいますが、
私からすると確かにそう見る見方もありますよね。って感じ。

小説家さんなので論文とか読むよりは非常に読みやすいので
そのあたりはよかったかなと…。

日本史における女帝は結構重要な役割を果たした人が多い。
だけど意外に高校の授業とかでは触れられない。
(触れてる時間がないから)
そこをまとめて読めるので非常に便利。

個人的には古代の孝謙天皇までで充分だったかなとは思う。
ただ好きな時代の女帝だからってだけですけど。ww
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by cinema-life | 2013-05-12 17:29 | kindle本

さかのぼり日本史⑩“都”がつくる古代国家(仁藤淳史)

NHKさかのぼり日本史(10)奈良・飛鳥 “都”がつくる古代国家

仁藤敦史 / NHK出版

一番天皇家がドロドロしてた時代だと思う。

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戦後の日本からずっとさかのぼってきた
このさかのぼり日本史シリーズ。
ついに最終回!!

ターニングポイントは、
603年、小墾田宮へ遷宮
663年、白村江の戦い
672年、飛鳥浄御原宮へ遷宮
752年、大仏開眼供養

飛鳥時代、奈良時代は個人的な印象としては
一番天皇家がドロドロしてる時代。

平安時代も結構いろいろあったとは思うけど、
この飛鳥・奈良時代はドロドロ度がハンパない。

平気で家臣が天皇暗殺しちゃうし、
婚姻関係とか、天皇の後継者争いとか
系図を見てると、えっ??ってなることばかり。

そんな中で、天皇や豪族たちが
自らの権力をいかに固めていくかで
争いを繰り広げていくし、
その争いを優位にするために何を利用するか
といったところで、仏教が登場したり…。

なかなか盛りだくさん、お腹いっぱいになる時代である。

こうゆう視点で自分がこの時代を見ているせいか、
正直、この本の最大の目的である
ターニングポイントが若干ぼやけた感じになっている。

でも、まぁ蘇我氏と天皇家の関係性とか非常に
わかりやすく書かれているので、
個人的にはこの時代の流れは非常に
確認しやすかった。

このさかのぼり日本史シリーズ、
高校レベルの日本史の知識が残ってる人は
また歴史を学ぼうとするときには非常にいい本になると思う。
高校レベルの知識を忘れてる人は
一度教科書を読んでから読むことをお勧めする。
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by cinema-life | 2013-04-14 13:07 | kindle本

さかのぼり日本史⑨藤原氏はなぜ権力を持ち続けたのか(朧谷寿)

NHKさかのぼり日本史(9)平安 藤原氏はなぜ権力を持ち続けたのか

朧谷寿 / NHK出版

やはり素晴らしい藤原氏!!ww

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ついに来た!!平安時代!!
一番好きな時代。
そしてテーマは藤原氏。
当然ですね。平安時代は藤原氏なしでは語れない!!

ターニングポイントは
866年、応天門の変
901年、菅原道真の大宰府左遷
1018年、「望月の歌」の吟詠
1159年、保元の乱

このターニングポイントを見たとき、
あっ応天門の変なんだ。って思った。

事件としては大きいものだったけど、
ターニングポイントになる事件という認識は
そんなに持ってなかったので少し驚いた。

それにしても、この本の著者、朧谷さん。
久々に名前見たわ。
大学時代、卒論などなどでかなり参考文献にした。

比較的読みやすい文章だったから、
バカな私でも理解できたんだよね。

さて、内容のほうですが、
言ってはなんですが、いちおうこの時代専門だし、
朧谷さんの本を他にもいろいろ読んでるので、
ここでもまた、特に新しい収穫ってないんだよね。

ただ、好きっていう贔屓目を抜きにしても、
藤原氏ってすごいなって思うよ。
平安時代は巨大な権力を掌握し、
政治の中心に居座っていた。

それが、院政期・武士の台頭と時代を経るにつれて
その中心から少しずつ遠ざかっていく、
だけど、そこで完全に消えてしまうのではなく、
政治の分野ではなく、文化の面で生き残ろうとする。

そのおかげで、今歴史や文化を学ぶときに重要な
史料などがたくさん個人所有で残ってるわけだ。

やはり藤原氏は偉大だ。

藤原氏の政治手法は強引な部分があったりするけど、
勉強すればするほど嫌いになれなくなる。
もっとこの時代について知りたくなった。
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by cinema-life | 2013-04-14 12:53 | kindle本