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カテゴリ:単行本( 19 )

昭和史をさぐる(伊藤隆)

昭和史をさぐる (読みなおす日本史)

伊藤 隆/吉川弘文館

非常に興味深い。

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近現代史が嫌いで嫌いで仕方なかった。
日本史として歴史が浅いので、
古代や中世のように“定説”がしっかりあるものが少ない。

また、近年はお隣の国との関係性において
いろいろ面倒なことが起こっている。

あった、なかったでもめてる歴史事項も多い。

いったい何が本当で誰の意見が正しいのか…。
そんな状況で歴史を学び、現代の社会とのつながりを考える…。
そんなことしたら頭から火を吹くわ!!

と、発狂しそうで近現代史が嫌いだった。

しかし最近、とりあえずいろいろ本を読んでみようと思い、
目についた本を何も考えずに買ってみた。
それがこの本である。

感想としては、もう少し易しい内容のものを選べばよかったなと…。
史料をもとにその時代の出来事を読み解いていくタイプなわけだが、
史料が難しい。

昭和の史料なので、古代の史料のようにガチの漢文ではないので
読めないわけではないのだが、
やはり、現代のような文章ではないので、旧漢字などを使われると…。

そんなこんなで、史料を読むのにすごく時間がかかるのだが、
その史料が思いのほか面白い。

昭和という時代は激動の時代なわけなんだが、
その時々で政府の中心的人物たちが交わした
会話や、手紙のやりとりを読んでいると、
教科書では感じることのできない緊張感などが伝わってくる。

もともと歴史史料は好きなのだが、
近現代になるにつれて史料を扱わなくなるので、
このあたりの史料を使えば、もっと日本史が面白くなるのかなと思った。

あと、この本の中にしばしば登場する
『木戸幸一日記』は興味があるのでちゃんと読んでみたい。

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by cinema-life | 2014-01-29 20:06 | 単行本

天使の柩(村山由佳)

天使の柩 (天使の卵)

村山 由佳 / 集英社

不覚にも泣いた…。

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『天使の卵』
『天使の梯子』
そして
『天使の柩』

歩太君、30歳過ぎちゃってるのですか?!?!
『天使の卵』読んだのはたぶん高校生くらいだよなぁ。
あの頃は、春妃と歩太君の恋の終わり方とか
歩太君と夏妃との関係性がどーなるのかなっては気になってた。

そして、『天使の梯子』で夏妃は真一君と出会って一歩進んだんかなぁ
なんて思って、歩太君はホントに大丈夫なのかなぁって気になって…。

そしてこの『天使の柩』

歩太君はより優しく、大きないい男になっていました。
なぜ、歩太君と出会う少女が14歳なのかってちょっと気になってた。
新しい恋人ができるとかそうではなくてなぜ子ども??と…。
終盤でその謎は解けますね。

この3冊読めば、歩太君の心の大きさというか深さが分るし、
彼が20年かけてようやく歩き出せたことに感動する。
ちょっと14歳の少女茉莉及び、茉莉周辺の人物がクズすぎるのが
ちょっと嫌だなって思った。

この人の作品、あんまり悪い人が出てこないから
気持ちよく読めてた部分があるのでね…。

まぁとにかく、みんな幸せになったのでよかった。
この調子で『おいコー』シリーズも気持ちのいいハッピーエンドに
なってくれたらと願うばかりです。
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by cinema-life | 2013-12-05 21:28 | 単行本

日本の奨学金はこれでいいのか!(奨学金問題対策全国会議(編))

日本の奨学金はこれでいいのか! ―奨学金という名の貧困ビジネス

伊東達也 / あけび書房

借りる前に読むべし。

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タイトル通り、これでいいのか!!って思う一冊。

構成としては全4章。

第1章では日本における奨学金というものが
どのようなもので、
今現在奨学金に関してどのような問題が起きているのか、
その背景には何があるのかっていことがまとめられている。

奨学金って勉強のためのお金貸してくれるんだろう。
位にしか奨学金を思っていない人は
たぶん、この章を読んだだけで血の気引くと思う。
侮る莫れ奨学金。

第2章では奨学金を借りたけれど
返せなくなった人々の例があげられ、
日本学生支援機構がどのような方法で
返済を要求してくるのかってところをルポで紹介。

サラ金さながら。
ここを読めば、返さなくちゃいけないこともそれが大変だ
ってわかってる人もちょっと心配になっちゃう。

第3章では、返済困難になったりした場合の救済方法なんかを紹介。
また、奨学金に関する被害を出さないための提言なんかがされてる。

ここまで来ると、逆にサラ金と呼んでもいいのではないかと思える
支援機構のあり方にうんざり。

第4章は座談会って感じ。

とにかく、この本を読むと、
今の奨学金のあり方の問題点がよくわかる。
奨学金そのものよりもっと広い範囲での教育に関する改革が
求められるよね。

そりゃ、小学校から大学まで学費は無料であった方がいいけど、
それだけの財源をどっから出してくるのかっていう問題もある。

難しいな。

安易に奨学金を借りすぎてるっていう見方もあるし、
借りないと仕方がないって場合もある。

私としては、みんな横並びで大学入って就職するっていう
この形を変えればもうちょっとましになるんじゃないかと思った。

本の中でも指摘されてたけど、
ヨーロッパの方では社会人と大学生の境目があいまいであると。
一度社会に出てから学びなおすチャンスとかがもっとある
世の中にしていきたいものだ。

進学や就職について、学ぶこと働くこと、
さまざまなことを考える一つの機会になる。
そんな本だと思う。

ただ、全体的に社会主義思想ちっくな感じがするのは
やっぱり奨学金問題っていう社会保障の充実についての話だからなのよね。
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by cinema-life | 2013-11-18 17:37 | 単行本

面白いけど笑えない中国の話(竹田恒泰)

面白いけど笑えない中国の話

竹田恒泰 / ビジネス社

恐るべし中国。

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タイトル通り、
面白いけど笑えない中国の話が
まとまってる本。

最近この著者の竹田恒泰さんに
ハマっていて、
たかじんのそこまで言って委員会でのトークなど、
面白いなぁって思ってこの人の著作をけっこう読んでいる。

私は、この人ほどガチガチの保守派ではないけど、
やはり歴史を学んで行く中で少しずつ
右寄りになってるので、この人の本が割とすんなり読める。

左巻きの人は大変怒りそうな内容ですけどね。笑

ともあれ、やはり中国という国のトンデモエピソード満載の
この本を読めば、
竹田さん同様、中国に対しては、
目があったらど~も~って言うくらいに止めておこうと思うはずです。

ご近所さんとは程よい距離感を保ちたいですね。
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by cinema-life | 2013-08-15 12:07 | 単行本

日本の歴史⑥武者の世に(入間田宣夫)

武者の世に 集英社版 日本の歴史 (7) (日本の歴史)

入間田 宣夫 / 集英社

勉強用の本。

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日本史の中で一番地味な時代と言われる、
平安末期から鎌倉時代。

しかし、この時期はみなさんが大好きな武士が誕生し
そして成長していく非常に重要な時代。

だけど、わけのわからないことが多すぎる。
特に地方における土地の所有や
農民と領主、はたまた武士との関係性。

詳しく知ろうと思うとだんだん難しい本を読まなくてはいけない。
そんな時代。
発狂してしまう…。

ということで、大学時代からちょくちょくお世話になっている
集英社版のこの日本の歴史でお勉強。

かなり専門的な内容なので
歴史初心者には無理。
ってか、私も無理。(←頭悪いだけ)

しかし、断片的ではあるけれど、
中世における土地制度の荘園公領制について
「あー、こーゆうことか!!」と
納得できる記述があるので
個人的には非常に収穫は多い。

また、鎌倉幕府における藤原将軍と皇族将軍についての
自分の認識がちょっと違っていたこともわかったので
その点でも読んでよかった。

これ全21巻あって5巻までと14巻、15巻は読んであるのだけど、
この機会なので7巻以降もちゃんと読んでみようと思う。
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by cinema-life | 2013-03-24 23:01 | 単行本

日本美術の歴史(辻惟雄)

日本美術の歴史

辻 惟雄 / 東京大学出版会

なかなかの読み応え。

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結構前に買って、
その後少しずつ読み進めていた本。

非常に面白い。
ただ、専門的な話が多いので、
日本史をちゃんと知ってないと話が分からないと思う。

文化史の教科書として非常に重宝しそうだ。

これからもちょくちょく使っていく本になるだろう。
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by cinema-life | 2013-03-21 14:45 | 単行本

古事記(竹田恒泰)

現代語古事記: 決定版

竹田 恒泰 / 学研パブリッシング

神様だって、ろくなヤツじゃない。

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みなさんご存知の、
現存する最古の歴史書である古事記。

ずっと読んでみようとは思っていたものの、
たくさんある現代語訳の中から、
どれを読むのがいいのかわからず、
先送りにしていたのだが、
テレビでこの著者、竹田恒泰さんを見ることが多くなり、
結構、面白い人だなぁと思い、
この本を買ってみた。

古事記に書かれていることが事実かどうかとか、
本当に天皇は神の子孫であるのかどうかなど、
そんなことはどーでもいい。

日本が神によって作られた素晴らしい国で、
日本の象徴たる天皇は神の血をひくもので…、
そんなこと私の今の立場でいうわけにはいかないし、
思ってもいない。

ただ、これを読むと、結構人間の本質ついてるなぁって
思うこと多かった。
その点では古事記ってやっぱり日本の歴史を描いてる。

これね、神様の話がほとんどなんだけど、
結構神様って人間臭い。

男の神様はきれいな人見つけるとすぐ結婚しようとするし、
すぐ子供作るし、姉妹で嫁いできたのにブサイクだからって
お姉さんだけ実家に帰したり、
奥さんに隠れて浮気もするし…。

今の人間となんらかわらんやん!!ww

そんな風に思いながら読み進めていった。

本自体はすごく読みやすいが、
やはりおもしろくないところはある。
ドラマチックなところはいいとしても…。
そーいうところはサクサクっと飛ばしていくといいと思う。

合間合間に挟まる解説もすごくわかりやすく、
むしろそれだけ読んでいきたいなって思うことも。。。

とりあえず読もうって人にはお勧め。
ただ、古事記の内容をしっかり把握したい人は、
これだけではなくほかの人の作品も読むべきかなと思った。

っていうか、原文読めたらもっといいんだろうけど…。
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by cinema-life | 2013-01-16 16:58 | 単行本

ここは退屈迎えに来て(山内マリコ)

友人から借りた本。

ここは退屈迎えに来て

山内 マリコ / 幻冬舎

“地方ガール”という、新たな○○女子の到来。

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地方都市に生まれた女の子たちが、
ため息と希望を落とした8つの物語。

フレッシュな感性と技が冴えわたるデビュー作は、
「R-18文学賞」読者賞受賞作
「十六歳はセックスの齢」を含む連作小説集。

===========================

twitterで友人がつぶやいたりしてて、
ずっと気になってたので貸してもらった。

内容自体は軽いので、
非常にさくさく読める。

全部を読み終わっての最初の感想は、
自分じゃ絶対買わない本だなってこと。

読んでいて、嫌いなタイプの文章ではないのだけど、
やっぱりあんまり女の子にフォーカスした小説って
自分では買わないのですよね。

本棚見ても、この手のものはほとんど無いのでね。

短編が8作あって、それぞれの短編が時間を遡る形で繋がっていて、
地方都市に住む女の子の日常の話。

そして、全編に登場する椎名君という男の子。

自分自身も地方都市に住んでいるので、
「わかるな、この感じ」
って思うことが多々。

一番この本で気に入っているところは、
言葉の使い方かな。

自分自身の語彙力とか表現力が乏しいので、
自分の感じてる感覚にマッチした表現が出てくると、
そうそう、これこれ。って思うのだ。

それが結構、この本には多い。

しかし、この手の本の文章表現が好きだとか言うと、
サブカル女子とか言われて、
叩かれるんだよね-。(別にそこまで攻撃されんけど…。)

後、読んでて気になったのが、
これを名古屋の人が読んだらどう感じるのかってこと。

愛知県に引っ越してそれなりな年月が経つが、
愛知の人って、愛知(というか、名古屋)が
一地方都市であると思ってない節がある。

しかし、この本の中で出てくる郊外の風景描写、
“ファスト風土”の部分でまず思い浮かべたのは、
地元の風景より、
愛知の今住んでいる場所や大学周辺の風景だった。

名古屋の人にこれを読ませて
「わかるわぁ…」とか言い出したら、
たたみかけるように、名古屋は地方都市だと言ってやろう。ww
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by cinema-life | 2012-12-29 09:27 | 単行本

ジブリの哲学-変わるものと変わらないもの-(鈴木敏夫)

世界中で愛されている
アニメーション映画を、
どのように作ってきたのか。

そこには人との出会いがあり、
大好きな映画を観てきた日々があり、
プロデューサーとしての「戦略」がある。

さらに、異分野・異世代の人たちと頻繁に語り合い、
堀田善衛・加藤周一など時代を作った人たちからも、
直接に多くのことを学んできた。

そして、宮崎駿監督、高畑勲監督との
日常の何気ない会話から生まれてきたことも…。

ものづくりの楽しさと、
著者の熱い思いが伝わってくる、
ドキュメントエッセイ。

==========================

普段から小説以外はほとんど読まないが、
映画やジブリに関する本に限っては
ちょくちょく読んでいる。

何年か前に宮崎駿監督の対談などを集めた本を読んだ。
1年くらい前には宮崎駿監督と養老孟司さんの
対談の本を読んだ。

そして、こんどは鈴木さん。

ジブリ関連の本を読んでいつも感じるのは、

「ものづくりっていいなぁ。」

これなんだよね。いつも…。

実はこの本、読み終わってから
かなりの時間が過ぎてしまってるので、
内容について細かく話せないけど、
いつも感じる感覚と今回も同じだった。

スタジオジブリに関わる人は
みんなホントに楽しそうだ。
自分の好きなことを仕事としてやっていて、
いろんな面で大変だったりするのだろうけど、
好きなことだから楽しめる。
そんな雰囲気が伝わってくる。

大勢の人が、一つのものを作り上げるために
同じ方向を向いて、
ワイワイ楽しくものづくりする。
すごく憧れる。

最近、ジブリ作品の評価が今一つだけど、
これを読むとまだまだいけるぞ!!!!って思えてくる。
(作るの私じゃないけど…ww)


(おまけ)
ちょっと久々に本のレビューを書いたら
むっちゃくちゃな文章だね。ww
これはダメだ。
読んですぐ書くべきだったし、
今回は付箋を一枚も付けずに読んでしまったことも
良くなかった。
次から気をつけよう。
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by cinema-life | 2012-09-15 23:35 | 単行本

「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方(沼田やすひろ)

前作、
「おもしろい」映画と「つまらない」映画の見分け方
を読んでから少しずつ映画を観る目線が変わってきた。

それをレビューに活かせるほどの
力量はまだまだないな。

今回はアニメについて語ってます。
前作の中でもラピュタについては
書かれていたけど、
今回もラピュタを含むジブリ作品について
しっかり書かれている。

改めて思うけど、
ラピュタの脚本のすごさってハンパないね。
読めば読むほどそう感じる。

この沼田さんの理論にのせて分析していくと
ホントになるほどなぁって思う。

観たことのない作品も観てみたいって
思ってくるし、
エヴァンゲリオンもあんまり好きな作品ではないし、
5話まで観て飽きちゃったっていうことがあったけど、
これを読むとだんだん観てみたくなった。

ピクサーの作品についての章も
非常に興味深い内容になっていた。

ふむふむ。
と、うなずきながら読む本ですな。
そして、アニメを観ながら読むと
尚良いかもしれない。
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by cinema-life | 2012-07-29 13:07 | 単行本