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カテゴリ:文庫( 41 )

モンスター(百田尚樹)

モンスター (幻冬舎文庫)

百田 尚樹 / 幻冬舎

面白かったけど、ラストが気に食わない。

スコア:



ネタバレあります。

バケモノと呼ばれるほどブサイクな主人公が、
整形を何度もすることで美貌を手に入れ、
ヒエラルキーがどんどん上がっていく。

彼女をそこまで突き動かすのは
一人の男への情念だった。

こんなあらすじを読んで、
即購入した。
百田さんの作品は『永遠の0』を読んだのみ。

美人になってからの現在と、
美人になるに至るまでの過程が交互に進む。
個人的には好きな展開の仕方ではないのだけど、
主人公美帆がどうして美容整形をするに至ったのか、
何のために故郷に戻ってきたのかなど
丁寧かつテンポよく描いていて面白い。

ただ、何かなぁ…。
ラストが正直気に食わなかった。

これ、ただの初恋を実らせた系の純愛小説やん。
ブサイクであると言うだけで、
人生において様々な理不尽にあってきた美帆が
綺麗になって初恋の男の前に現れて、
自分に夢中にさせて翻弄しようとするけど、
自分の命が終わりそうになったので、
整形であること、過去の自分について話したけど、
その男はそれでも好きだと言ってくれた。
ハッピーエンド。

って、おい!!

そこは逆に突き放されてどん底に落ちながら
死んでいってほしかったかも…。

何か全体的にご都合主義って感じ。
ただ、読みやすいし、エンターテイメント作品としては
十分楽しめると思う。

映画化も決まってるようなので、
映像にした方が面白そうだなとは思った。
小説として読むほどのもんでもなかったな。

もっとドロドロと人間の欲とか汚い部分が出てきても
よかった気がする。

私としては、ブサイクは顔が変わってもブサイクだし、
顔がブサイクでも許せるブサイクはいるし、
美人でも美人と思いたくない人もいる。
要は、その人自身が自分のことが好きであればいいと思う。

結局、この主人公は美容整形をしても
自分のことは好きになれなかった。
綺麗になった自分を好きになって、
手のひらを反して優しくなった世間と
楽しくやって行けるような女であれば、
ブサイクでも整形した美人でも共感が持てたんだけどな。

共感できる部分が何一つなかったので、
この主人公の最後には納得がいかなかった。
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by cinema-life | 2013-12-05 21:03 | 文庫

記憶の海(村山由佳)

記憶の海 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 7 (おいしいコーヒーのいれ方) (集英社文庫)

村山 由佳 / 集英社

やはり、丈がいい男になってる。

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毎年夏になると新刊が出る、
このおいしいコーヒーのいれ方シリーズ。

今作は、前作のオーストラリア編の同時期の日本の様子。

相変わらず内容が薄い割に引っ張るから、
若干ダレてきてる感じはあるのだけど…。

そろそろ花村家の両親にかれんさんが
マスターとの関係を告げる所まできたし、
かれんさんの今後も着実に固まりつつある。

後は、オーストラリアにいるショーリが復活できるかが問題。

新年にかれんさんからの電話を受けたショーリは
どうすんのかね⁈⁈
そろそろ一歩進まないとかれんさんに
置いてかれちゃうよ!!
と、心配になりました。

何だかんだで続きが気になるわけで…。

たまにこう言った軽いラブストーリーを読むのも悪くない。
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by cinema-life | 2013-08-15 11:57 | 文庫

永遠の0(百田尚樹)

永遠の0 (講談社文庫)

百田 尚樹 / 講談社

本を読んで初めて泣いた。

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ずっと気にはなってたけど、
食わず嫌いというか、なんとなく避けてた。
正直、歴史ものとか戦争ものの小説は
あまり好きではない。

でも、たまたま職場の人に借りることになった。

途中で泣いた。
本を読んで涙が出たのは始めてた。

これは戦争のことを知らない世代は読むべき。
戦争経験者の話ってなかなか聞くことができない。

小学校の修学旅行で広島に行ったとき、
語り部さんから戦争の話を聞いたけど、
小学6年生で、あまり戦争に興味もなく、
戦争が何たるかもわかってなかった子どもには
イメージができず、すぐ内容も忘れてしまった。
高校生くらいで聞いてたらもっと違ってたかも…。

私のおじいちゃんも戦争に行った人だけど、
おじいちゃんは戦争の時の話をしたがらなかった。
ボケ始めて昔話を繰り返しするようになっても、
絶対戦争に行く前の話だったそうだ。

戦争経験者が高齢化していくことと、
うちのおじいちゃんのように話したがらない人がいることで
なかなか語り継がれることがなくなってきた戦争というものを
こういった読みやすい文章で、
小説という形で触れることは非常にいいと思う。

正直、読んでて「ん??」って思うことは多々ある。
だけど、戦争を日本史の授業の中でしか知らない若者は
読んだ方がいい。

そして、もっと知りたいと思ったなら、
参考文献に上がってるものや、
他の小説などを読んでいけばいいと思う。

この小説の内容が戦争のすべてではないし、
ここに書かれてることがすべて事実であるわけではない。
だけど、何も知らないなら、読んでみるべき。
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by cinema-life | 2013-08-05 12:06 | 文庫

「やりがいのある仕事」という幻想(森博嗣)

「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)

森博嗣 / 朝日新聞出版

ずっと犀川先生が話している気分。

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森博嗣といえば、
『すべてはFになる』から始まるシリーズなど、
小説の印象が強い。

というか、小説が抜群に面白い。

小説以外も書いてるのは知っていたけど、
手を出さない状況が続いてた。
だけど、友人がこの本を読み、
私と考え方が似ているって言ったので、
どれどれ…と、購入してみた。

森さんは、大学の教員だったこともあってか、
小説内でもよく勉強に対する考え方を
犀川先生(←小説の登場人物)に語らせることがある。

犀川先生の考え方はすごく個人的に好きだったので、
勝手に、森さんも犀川先生みたいな人だろうと想像して
これを読んだ。

まずこの本で好きなのは題名。
「やりがいのある仕事」これよく聞くよね。

将来、何がやりたい??って聞かれて、
「やりがいのある仕事」・「人の役に立つ仕事」
って答える人多くて、
それに対して、私はずっとやりがいのある仕事って??
人の役に立つ仕事って??
どんな仕事だって役にはたつぞ??
役に立たない仕事って犯罪くらいでは??って以前から思ってた。

おんなじことを森さんがこの本で言ってます。

仕事をしてる人が偉くて、してない人はダメな人。
そういった区別をしてる世の中に対して
ちょっと考え方変えていきませんか??
仕事に振り回されて疲れ切った人生やめません??

とにかく仕事に関する考え方変えましょう。
って本。だと感じた。

しかし、この本を読んで納得というか、
そーだよねー。って思える人って、
やっぱり一般的にいうちょっと一般路線から
外れちゃった人たちかなとも思った。

社会全体が森さんみたいな考え方を受け入れる、
認めるようになればもうちょっと生きやすくなりそうな
気がした。

理想だけど。
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by cinema-life | 2013-06-23 10:20 | 文庫

終末のフール(伊坂幸太郎)

終末のフール (集英社文庫)

伊坂 幸太郎 / 集英社

意外と淡々とした小説だった。

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8年後に小惑星が衝突し、
地球は滅亡するとされ5年がたった世界。

余命3年という時間での人々の様子。

すごく淡々としてるなぁって印象。
ようは、世界が滅びる時あなたはどうするよ…。
ってことでしょ。

それぞれの登場人物が終末を前に人生を見つめなおすわけなんだが、
そんなことより、今回読んでて気になったのは、
伊坂作品に登場する女性について。

伊坂さんの作品に登場する女性って
完璧な女性ばかりのような気がする。
容姿とかっていうよりは、人間の器的に。

恋人だったり旦那さんだったりを包み込む
大きさがハンパなく大きい印象がある女性が多い。

男性を引っ張っていく強い女性って意味ではなく、
何というか、とにかく器が大きいなって感じる女性ばかりが
登場してくる気がする。

そして、それが伊坂さんの理想の女性なんではないかとか、
伊坂さんの奥さんってたぶんこんなかなり器の大きな人
なんだろうなとか、どーでもいいことを考えていた。ww

そんなこんなで、この本の内容自体はそんなに
印象には残っておりませぬ。ww
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by cinema-life | 2013-06-09 13:49 | 文庫

教室内(スクール)カースト(鈴木翔)

教室内(スクール)カースト (光文社新書)

鈴木 翔 / 光文社

なんだかなぁ。。。

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本屋で目にして気になってた本。
実家にあったから借りてきた。

題名にもなっているスクールカーストとは、
主に中学・高校のクラス内で発生するヒエラルキーのこと。

このスクールカーストの実態を
学生や教師へのインタビューから調査を行い紐解いていく。

映画『桐島、部活やめるってよ』を観て、
スクールカーストの実態をすごく上手く表してるなぁと思った。
その後でこの本に出会いすごく興味をそそられた。

だけど正直読んで面白い内容かというとそうでもなかった。
何というか、個人的にスクールカーストの存在は
肯定的に見ている部分があって…。

だからこのスクールカーストがいじめとつながるっていう
見方にもちょっと疑問があって…。

インタビュー受けてる学生も
ロクな奴じゃなさそうだったし、
教師もスクールカースト利用するってのもなんだか…。

いわゆる下位グループに所属する人を
世の中全体として見下してる感じがなんか気持ち悪い。
『桐島、…』観ればわかるけど、
一般的に下位に位置づけられる人でも
その輪の中では楽しんでやってるんだよ。

将来、社会に出てから心配だとか言われてたけど、
オタクチックだったり、ちょっとコミュ障的な人は
それでもやっていける所を探す力は備わっていくわけで…。
(よほどの引きこもりじゃない限り…)

とにかく、思ったほど面白くはなかった。
ただ、インタビュー受けてるモモカって子が
びっくりするぐらい最低な奴なので、
こいつに関しては楽しく読めました。
こんなクズにインタビューしただけでも良しとする。
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by cinema-life | 2013-05-12 17:18 | 文庫

クラインの壺(岡嶋二人)

ネタバレありになってます。

クラインの壷 (講談社文庫)

岡嶋 二人 / 講談社

予想以上に惹きこまれた。

スコア:



200万円でゲームブックの原作を
謎の企業イプシロン・プロジェクトに売却した上杉彰彦。

その原作をもとにしたヴァーチャルリアリティ・システム
「クライン2」の製作にかかわることに。

美少女・梨紗と、
ゲーマーとして仮想現実の世界に入り込む。

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友達との本の交換会によって交換したこの作品。
読み終わってからほかの人のレビューを読んで知ったけど、
この作品、私が生まれたころに書かれた本なんだね。

時代設定が古いだけかと思ってたから、
これが書かれた当時を考えたら、
めちゃめちゃ先取りな小説じゃないかって思う。

さて、内容はというと、
最初は少しダラダラ読んでいたけど、
具体的に上杉がゲームの中に入り始めてからは
格段に面白くなってきて、
そこからは一気に読み切ってしまった。

SFではよくある現実と仮想の区別がつかなくなる話なんだけど、
よくあるくせに惹きこまれるこの力なんだ!!
読んでるこっちも走り読みしてしまうと
どっちがどうなのかわからなくなってしまう。
話の展開がすごくうまいなぁって思った。

だけど、正直最後はうーんって感じ。
ちょっともやっとして終わる。
けど、そうなるのもわかるなって納得する部分もある。
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by cinema-life | 2013-04-30 22:22 | 文庫

占星術殺人事件(島田荘司)

友人との本の交換会して借りた本。
これまた自分では絶対買わないような作家さん。

私好みのミステリーだったのか…??

レビューはネタバレ満載ですので、
ご注意ください。

占星術殺人事件 (講談社文庫)

島田 荘司 / 講談社

何と言いますか…、好みが分かれるのかな…。

スコア:



怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。

その内容は、六人の処女から肉体各部をとり、
星座に合わせて新しい人体を合成する、
というもの。

画家は密室で殺された。
そして一か月後には六人の若い女性が
行方不明。

奇想天外の構想、トリックで
名探偵御手洗潔をデビューさせた、
衝撃的傑作。

=========================

友達から借りたこの本。
どんなタイプのミステリーなのか、
この作家さんがほかにどんな本を書いているのか、
まったく知らない状態で読み始める。

42ページまで、読んでて意味が分からず絶望的だった。
何を言ってるのだ??何なに??って感じ。

友達から借りたこの本をぼろくそにけなすレビューを
書かなくてはいけなくなるのかな…。
そんな思いが駆け巡った。

しかし、章が変わったところで安堵感。
思ったほど狂った作品ではなさそうだ。
しかしホント、電話帳を読んでるみたいだという
表現がぴったりくるよ。

2章からは1章のわけわかんない話を石岡という人物が
御手洗に説明するという形で進む。

正直な感想としては、
もっとコンパクトな話にならなかったのか…。

占星術だー、アゾートだー、密室だー、
アリバイだー、などとたくさんの謎がある割に、
最終的な結論はそれ??って感じ。

別にトリックが意外に単純だったり、
謎を解いてしまえばそんなもんかって気分になることは
他のミステリーでもある。

だけど、この本はちょっと無駄が多すぎる。
まずね、主要登場人物となる石岡と御手洗。
この2人、一人でベラベラ喋りすぎ。

全然会話のキャッチボールしてない。
石岡がただひたすら投げるボールを
御手洗が見逃し続ける。逆もあったり。

そして、最終的には、
御手洗は自分で投げて自分で打って、
ホームランにして試合を終わらせた。
そんな感じの作品。

全体的に読みにくいし、
話はくどくどするし、面倒なので、
途中から走り読みに変えました。。。

と、つまりは、面白くなかったわけだ。
全体的に…。
だけど、この作品で探偵役となる
御手洗潔は、気になるキャラクターではある。

この御手洗という人物、
ちょっと面白い奴だと思う。
台詞回しとか、気分の浮き沈みが激しいとことか、
まぁその他いろいろ。。。
たぶん、この作品だけではわかりきらない魅力が
この御手洗にはあると思う。

ということは、この御手洗潔が登場する
他の作品があるとするなら、
あと1冊くらい読まないと、
この作家さんと自分の好みの相性はわからない。

よって、この作品は好みじゃないが、
この作家さんの作品が好みかどうかの判断は…、

保留だ。
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by cinema-life | 2013-02-03 12:42 | 文庫

「意識高い系」という病(常見陽平)

「意識高い系」という病~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー (ベスト新書)

常見 陽平 / ベストセラーズ

ケタケタ笑える。ラストはちょっと飽きてくるが…。

スコア:



「意識高い系」という言葉は、
セルフブランディング、人脈自慢、ソー活、自己啓発など、
自分磨きに精を出し、
やたらと前のめりに人生を送っている若者たちを指す。

なぜ彼らは、「なりたい自分」を演出し、
リアルな場やネット上で
意識の高い言動を繰り返すのだろうか??

============================

とにかく、前半は笑える。
結構声を出して笑ってしまった。

特にSNS関連の話は笑える。
確かにこんなやついるなぁ。。。

ここで言われてる、
イベントを企画したり、やたらと人脈をひけらかしたり…。
そんな人たちは自分の周りにはいなかったけど、
就職活動を始めた途端、
なんかやたらと社会を知ったような口聞き出すやつはいて、
あー、あーゆう奴らを「意識高い系」っていうんだ!!
って思いながら読んでいた。

いろんなことを一生懸命やることは悪いことではないし、
イベントの企画や運営にかかわることは
将来の自分にとって何かしらプラスになる。
だから、学生のうちにいろいろ経験するのはいいことだと思う。

だけど、そこに下心が見え見えなのがよくないのだ。
よくないというか、節操がないというか…。

頑張る心には純粋さが必要なんだけど、
「意識高い系」と揶揄される人々には純粋さが足りない。
そこが私は気に食わないところなんだ。

だけど、常見さんはなんとなく、
とにかく、早く社会の一員になろう、すでになってるつもりの
学生さんたちを叩きたいだけになっている気がした。

前半はおもしろかったのだけど、
後半になってくると、少々飽きてくる。

SNSは「詐称ネットワークサービス」の略。
それはそうだなと納得したけどね。ww
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by cinema-life | 2013-01-18 16:03 | 文庫

目薬αで殺菌します(森博嗣)

ネタバレしてますので。

目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES (講談社文庫)

森 博嗣 / 講談社

少々消化不良かな。

スコア:



関西で発見された劇物入りの目薬の名には
「α」の文字が。
同じ頃、加部谷恵美が発見した変死体が
握り締めていたのもやはり目薬「α」!

探偵・赤柳初朗は調査を始めるが、
事件の背後にはまたも謎のプロジェクトが?

ギリシャ文字「α」は「φ」から連なる展開を
意味しているのか?
Gシリーズ第7作。

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ようやく出ました!!
Gシリーズの最新作!!

しかし、少々消化不良…。

それもそのはず。
今回はかなりの謎を残したまま終わっている。

Gシリーズも他のシリーズ同様、
10作ほどで完結すると予想すると、
かなりシリーズも佳境に入っているので、
多くの謎を残したまま終盤に突入するんだろうけど…。

にしても、西之園さんが東京に行ってしまい、
犀川先生の登場回数も減ってしまい、
今回の作品に関しては、山吹君の登場も少ない。

キャラクターが好きで読み続けている私としては
ちょっと不満は多い。
別に加部谷さんが嫌いではないのだけど…。

しかし、この作品では驚く展開がおこっているのだ。

それは加部谷さんと海月君の関係。
ついに加部谷さんが海月君に…。

しかし海月君は大学をやめて他の大学に行くらしい。
やっぱり西之園さんの所に行くのかな??

このシリーズ、海月君もいなくなったらどーなるのだ??

いろんな不安がわき出る。
そんな内容になっている。

とにかく、さっさと次の作品を文庫で出してくれ。
終盤に向けてのポイントとなる作品であることは
まちがいないと思うので…。
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by cinema-life | 2012-12-29 10:13 | 文庫