タイトル通り、天皇の歴史である。
日本史を学んでいると必ず天皇が出てくるが、
鎌倉幕府ができて以降、天皇が出てくる頻度はガクッと下がる。
幕府という武家政権が成立したことで、
公家の社会である朝廷が抑え込まれるようになっていき、
幕府と朝廷の関係性の変化の中で、
日本史の教科書における登場頻度は減っていく。
それが再び注目されるようになってくるのは
幕末の動乱期。
教科書などで出てくる天皇に関しては結構知識はあるものの、
やはり、表舞台に出てこない天皇や名前は出てくるけど
扱いとしてはあっさりしている天皇については非常に興味深かった。
一通り読んでみて感じたことだが、
やはり、天皇の存在って特別なんだということ。
良くも悪くも、表に出ていようが、出てこなくとも、
天皇はその時代の政治というか、社会の中心にいた。
日本に天皇が存在することは何ら不自然なことではないのでは…
そういった気になってくる。
天皇万歳とか言う気は全くないけど、
なんだかんだ、古来から血筋としてずっと続いていて、
日本という国家に存在し続けている天皇家、
政治体系は変化していても国家としてずっと2千年もの間
存在してる日本。
日本人として誇るべきものであると思う。