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高瀬舟(森鴎外)

高瀬舟

森 鴎外 /

森鴎外の作品で一番好き。

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散々、明治・昭和の文学作品を嫌いだと言ってきた私ですが、
森鴎外は好きなのです。

そして、この『高瀬舟』は森鴎外の作品の中で一番好き。
始めて読んだのはいつだろう??
中学生くらいかな。

その時も、完全に理解はできてないけど、
この作品は何かすごいぞ!!っていう漠然とした感想をもち、
この作品が好きになった。

昔読んだときは、弟の為を思って弟を死なせてあげた喜助は
罪に問われるべきではない。島流しはおかしいだろ。って思った。

でも、今回読んでさらに考えると、
喜助は牢にいる間は働かないのに食べさせてもらえて申し訳ないと思ったり、
島に行くにあたってはお金ももらい、
島ではどんな仕事ができるのか楽しみにしているという。

そうすると、彼の弟にした行為を罪か否かと問い、
弟のためにしたことだから罪ではないから
島流しはなしにしよう的なことにするのは
足るを知らない者のエゴではないかと思うようになった。

無罪か有罪かを考えるだけの作品ではないってことに気が付いたよ。
高瀬舟は深いよ。
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by cinema-life | 2013-10-08 20:20 | kindle本
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