太宰治と並ぶ、私の読まず嫌い作家。
梶井基次郎の檸檬と言えば、
多くの高校生が国語の授業で出会う作品。
私も高校生の時、授業でやった。
その時は、訳が分からなかった。
明治から昭和にかけての文学作品って
なぜにこんなにみんな神経病んでるのか…。
病んでることが若者のステータスなのかと思うほど、
「不吉な塊」に押しつぶされそうになってたり、
肺を患っていたり…。
元気な奴はいないのか!!
とばかり考えてしまって、全然感情移入できなかったし、
丸善での彼の行動も何してんだ??って感じで冷めてみてた。
そして、何年ぶりかにこの本を読んで、
あの頃これを読んで共感できなかったのは何でだろう??って思った。
よっぽど何も考えてないバカだったんだろうなって結論に至った。
何も考えてなかったから不安とか焦燥感とかそういった感情が
理解できなかったんだろうなと…。
今回も読みだしたタイミングが悪かったかも。
将来の道筋がしっかり見えた今の状態で読んだので
やっぱり共感って部分はなかった。
でも、昔読んだ時のような「わけわかんねーからもういい。」
って感じはなくて、「何かいいね。」って思えるようになってる。