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さかのぼり日本史③挫折した政党政治(御厨貴)

NHK さかのぼり日本史(3)―昭和~明治 挫折した政党政治

御厨 貴 / NHK出版

政治とは…。考えさせられる。

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前回、「さかのぼり日本史②」では
戦争についてみて行ったが、
今回は政治について。

今では、衆議院の第1党の党首が総理大臣になり、
内閣を組閣するというのが当たり前。
しかし、その当たり前が行われなかったのが戦前。

今では当たり前のように存在する政党。
ここでは政党がどのような流れから作られ、
どういった政治を行うことを目指していたのか
といったことを時代をさかのぼりながらみていく。

読んでいてまず思うのは、
今とさほど変わりがないんだなということ。

政党は本来、民意を議会で反映させるために作られたもののはず。
にもかかわらず、党の利益ばかりを求める、
議席を確保するための政策。
なにも変わってない。
近年の政治の停滞の理由もこれを読むとわかる。

後、意外に思ったのが
原敬内閣について。

授業で学んだくらいの知識では
この原敬内閣、そんなに評価は高くない。
だけど、これを読んでいくと、
意外に原敬やるな!!と。

今では当たり前の政党内閣、
この人なくては無理だったのかもと思う。
ただ、ここにも書いてあるように、
この人の政治によって
政党内閣の脆弱性も露呈したことは否めない。
by cinema-life | 2013-03-03 18:26 | kindle本
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