この本買ったのずいぶん前だよなぁ。。。
読み始めたの最近。
まだ積読が残ってるのに新しい本買ったよなぁ。。。
なんて思いながらレビューをぽちぽち書く。
ネタバレってほどではないけどネタバレしてます。
会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。
自分が念じれば、
それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、
その能力を携えて、
一人の男に近づいて行った。
五年後の潤也の姿を描いた
「呼吸」とともに綴られる、
何気ない日常生活に流されることの危うさ。
新たなる小説の可能性を追求した物語。
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毎回読んだ本や映画のレビュー(と言うか感想文。レベル的に)
を書いていると、
だんだん何を書けばいいのかわからなくなる。
いやっ、感想を書けばいいんだけどね。ww
おもしろいかおもしろくないか。
それでいえばこの作品はおもしろい。
この作品ほど読んでる最中に
他のことをいっぱい考えたのはない。
たとえば、安藤の友人の島が、
「俺はさ、俺が学生の時になりたかった大人には
絶対なっていない気がするんだ」
「俺さ、もっと自分に期待してたんだけどな。
恰好いい大人になる自信があったんだけどよ」
って、安藤に語りかけるシーンで、
そうだよなぁ。自分もそう思ってたよ。
もうちょっとマシな大人になる予定だったよなぁ。
なんて考えこんでしまったし、
宮沢賢治の詩の話になった時には、
震災の後から宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」が
かなり流行ったけど、
あれを読んだときに
自分はちょっと違和感を感じたなぁとか考えた。
(その違和感についてはここでは話さない。)
こうゆうふうに本からはずれて考え込むことは
特に珍しいことではないけど、
今回のこの作品に関しては、
その時間が長かったし、考える場面も多かった。
絶対、「考えろ考えろマクガイバー」とか
散々言われたせいだと思う。www
伊坂さんの作品はいつもサクッと読んで
さっぱりするのに、
今回は他ごといっぱい考えるわ、
いつもほどのさっぱり感がないわで疲れたわ。
伊坂さんっぽくない気はするけど嫌いじゃない。