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映画生活

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『桐島、部活やめるってよ』

ちょっとネタバレしてます。

いつもと変わらぬ金曜日の放課後、
バレー部のキャプテンで成績優秀、
誰もがスターとして一目老いていた桐島が
突然部活を辞めたというニュースが
校内を駆け巡る。

桐島の恋人でさえ彼と連絡が取れないまま
桐島と密接に関わっていた生徒たちはもちろん
ありとあらゆる生徒に波紋が広がっていく。

人間関係が静かに変化し
徐々に緊張感が高まっていく中、
桐島とは一番遠い存在だった
映画部の前田が動き出す。

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ビックリするくらい人間関係などの
描き方がリアルだった。
高校生ってこんなんだよなって思った。

運動部と文化部。
映画部が野球部や吹奏楽部に対して持っている
劣等感のようなもの。あるある。

クラスの中の地味な子と派手な子。
派手な子が地味な子たちに向ける態度。あるある。

女子同士のあの上っ面だけの付き合い。あるある。

自分が教えている子たちの顔が
はまっていくくらいリアルだった。

学校っていうすごく小さな世界で
自分のポジションというか
ステータスのようなものって意外と重要。

人気者の彼女であること。
人気のある美人と友だちであること。
などなど…。

でも、そのステータスとかに対して
みんなどっかで無意味さとか
めんどくささとかを感じながら生活している。

そういったストレス的なものから
離れた所にいる存在として描かれているのが
映画部の部員たち。

自分たちの好きなことを好きにやっている。
周りから自分たちがどのように見られているかは
けっこう敏感に感じとっているけど、
それでも自分の好きなことやって楽しんでいる。

それってかなりかっこいいし、素敵なことだと思う。
同じように感じたのが宏樹。
自分は部活にも行かず、仲間と気ままに楽しんで、
彼女もいるし、それなりにリア充してる。

でも、そんな自分より
楽しそうに映画撮ってる前田の方が
断然かっこいいって気がつく。
その瞬間、自分何やってんだろう??って
情けなく思って、少し涙ぐむんだんだろうね。

んー。やっぱリアルだ。笑
by cinema-life | 2012-08-15 23:26 | 邦画
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